いよいよ<ITA(イータ)>日本へ就航!

イタリアのフラッグ・キャリア(国を代表する航空会社)だった<アリタリア航空>が事実上の倒産で、2021年10月に姿を消してからというもの、日本とイタリアを結ぶ直行便が無くなってしまっていました。

※実際には、新型コロナウィルスの感染拡大で2020年の3月から飛んでいなかったので(東京オリンピックの期間だけ臨時運航)、およそ2年に渡って日本への定期運航がされずにいました。

アリタリア航空は、これまでも長期に渡って何度も経営危機(2007年と2017年には実質的な経営破綻)があり、その都度イタリア国内外の支援で乗り切ってきたという経緯がありました。その度に再建計画が白紙になったり頓挫したりと紆余曲折・迷走し続けたため、国有化して経営規模の縮小をしたにもかかわらず、莫大な公的資金を継続的に投入しないと存続できずにいました。

ところが、一昨年からの新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響もあり、ついに2021年10月14日の最終フライトをもって、その75年の歴史に幕を閉じました。

その後を引き継いだのが、国営の新会社<ITAエアウェイズ(ITA Airways – Italia Trasporto Aereo S.p.A.)>です。ITAによる運航は、アリタリア航空の運航停止の翌日から、国内線を中心にすぐに開始してはいますが、当面は、航空機材も路線網も従業員数も大幅に縮小されて運営されています。徐々に拡大する計画もあるようですが、実際のところどうなるでしょうか?

日本への運航も、アリタリアの頃はミラノ便とローマ便の両方があり、一時期は関西空港へも飛んでいました。今回の発表では、6月からローマと東京を週5便で運航し、8月からは週7便になるようです。この路線も、元々は4月からの予定とされていましたが、延期されて6月からとなっています。

実際に、公式サイト上でも予約が可能となっていますが、昨今のウクライナ情勢でロシア上空の飛行が停止されている状況で、これがまた延期にならないと良いのですが。。。

👆この時の懸念は的中し、6月からの運航が8月に延期された後、さらに11月からと日本線の就航が延び延びとなっています。詳しい運航情報は、下のリンクより航空会社のサイトでご覧ください。

詳しい運航スケジュールや、実際の予約状況などは、以下のリンクをご参照ください。

2月25日に公式発表されたニュースリリース

ITAエアウェイズの日本語サイトはこちら

投稿者プロフィール

舞緒 ルイ
舞緒 ルイ
2011年よりイタリア・ミラノ在住。
渡航前は旅行代理店に勤務し、ヨーロッパ専門のツアーコンダクター
として、ヨーロッパ各地を周った経験から、2016年にルイジーロを
立ち上げて現在に至る。